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古民家の調査と耐震診断

先日、神戸市西区の古民家の調査と耐震診断にいってまいりました。

 

柱と梁が大きく、木造の軸組がしっかりした素晴らしい家でした。このような家をみると改めて、日本の土地と気候風土に深い尊敬と感謝を感じずにはいられません。昔は、この家で、冠婚葬祭その他、すべての行事が行われていました。土間が広く、その場所を、改築して、床を張り、生活空間にされておられました。やはり、昔の家は、現代人には、寒く感じ、また、間取りが現代的ではないのでそれをどのように現代的にするのかが課題です。また、屋根が、瓦葺で、重量があり、壁が少ないので、耐震要素が少なく、構造的に、強く補強をしてあげるべきです。 

 日本の家は、夏を旨とすべしとあり,開放的だとよく言われますが、明治以前の農家は、防犯のかねあいや、技術的なこともあり、壁の多い、開放的でないものでした。 明治に入り、農家で養蚕がおこなわれたり、大工の技術の進化もあり、木造架構が大胆になり、梁間が大きく、天井高さ等も高くなりました。架構の進化により、壁が少なく、開口部が大きくなり、室内環境が大きく変化しました。明治から昭和初期の、木造の架構技術の変遷は、建築を行う人間にとって非常に興味深いものです。 その土地の気候風土に、敬意を表して、良いところはしっかり残しながら、現代性を付加して、未来にも住みつがれる家になればよいなと考えております。